阿倍野区昭和町のマンション
価格は決まった
買い主S不動産の 融資もほぼ見えた
後は書類を作って 契約を締結するだけ
のハズ
S不動産の担当さんに『いつ契約します??』
って 質問しても
『もうちょと待ってください 上司の・・』
って なかなか話が進みません
最初は 担当者が新人やから鈍くさいんやろ
と思ってました
イライラして 『もう止めとこか?!』って
言うたこともありました
日にちも よ~決めん
連絡は マメにしてくるけど
答えが無い状態が しばらく続いてた時に
ふと “三為” ちゃうか と思ったんです
*三為(サンタメ)とは
S不動産が当社から買って 移転登記をせずに
直ぐに第三者に転売をする事
直ぐ と言うより 同時に です
A(当社)→B(S不動産)→C(最終買主)
Bの所有権移転登記をとばすことで
登録免許税を節約出来るのと
価格は A<B<C ですから
Aの売値と Cの買値 の差額が
利益に成るんです
それで担当さんに
『三為ですか?』って 質問したら
モゾモゾ
『ウチの希望値で買ってもらうんやから 三為でもエエんですよ ただ それやったら そうと言うててや』
『仕入れたモンを 幾らで売ろうとかまへん それはそっちの甲斐性やから』
って 言うてあげたら
やっと『三為です』 って言いましたわ
ワタシはそれはそれで かまへんのです
なんぼ乗せようが なんぼ抜こうが
ただそれを 黙ってやられたら腹立つんです
と言うか
最終的には 書類に当社の印鑑がいるんで
最後まで隠し通す事は出来ないんですけど
“三為” やと分かると
『それやったら もうちょっと高く買って!』
って 言われることが有るんでしょうね
話は戻って
なかなか契約日が 決められへんかったんは
Cを探してたんか
Cの融資を取り付けるのに
時間が必要やったんでしょう
契約日を決められへん理由が分かってからは
契約日を決めることより
ケツの買い主Cが ホンマに買うのか
そればっかり気になりましたけど
担当者は『間違いない!』 って言うばかり
ワタシも 売る気に成ってしまったから
破談にはしたくない
最初は S不動産が何で契約日を決めないのか
資金の目処が立ってないのか
それで引っ張られてると 心配してましたけど
S不動産も Cを見つけて
融資さえ出れば 儲かるんですから必死です
当社も S不動産も “契約したい” って
同じ方向を向いてるのは 分かりましたから
ちょと安心
あとは Cの融資が通るのを祈るのみです
少しして S不動産から
『お待たせしました そろそろ契約日を決めて行きましょか』って
Cの融資の目処が立ったんでしょう
あとから嫌な思いをしないタメに
三為で有ることを確認しましたが
それ以降 Cの事は あえて何も聞きません
なんでか??
当社は S不動産が買いたいって言うから
S不動産に売る
ただそれだけ
その後 S不動産がどのような商いをするか
関知しません
知らん方が エエような気が・・・
だってこれ 業界で言う
【スルガスキーム】やもん
売って欲しいって言うから 売るだけやのに
グルやと思われたら 百害あって一利無し
後々 エライ事に成るかも?
って 勘が働きました
で契約日を決めて
後はその日が来るのを待つだけ
のハズ やったんですけど・・
8月の終わり
このマンションの 賃貸募集の窓口と
振り込みの出来ない入居者の家賃受け取りを
お願いしてた エステートマガジンの定山社長から
『赤山さん ○号室の人 遅れる事はあっても必ず家賃を持って来るんですけど 今月はまだですねん 電話も出えへんし・・ 今日一日待ってみますわ・・』
って 電話が有りました
嫌~な予感
書いてるウチに長なりましたね
ここからは スルガ銀行の融資と言うより
この不動産取引は どう進んでいくのか
最後は ワタシも 『ほんまかいな!?』
って成りました
この続きはまた後日書きます
to be continued